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家選びのポイント

一番のポイントは、完成図面と照らし合わせて、図面通りに施工がなされているかどうかです。

一概に家と言っても、注文住宅・建売分譲住宅・建築確認条件付き土地売買により建築される住宅等、いろいろな形態がありますが、ここでは建売分譲住宅を例にあげて説明してまいります。

質実剛健が第一
外観や室内の仕上げ、装飾等に気をとられて、肝心なポイントを見失わないようにしましょう。普通、家の形が正方形に近く、屋根の形もシンプルなほど住んでからの維持もしやすいと言われています。あくまで居住性と耐久性を第一に。
日当たりを重視して考えると
前面道路に対して、南向き、東向き、西向き、北向きの順番になります。
外観を重視して考えると
バルコニーのない北向き、西向き、東向き、南向きの順番になります。

家の外まわり

項目 チェック内容
隣家との関係 隣家との間隔は最低1m以上。窓の位置など双方の日照やプライバシー配慮しているか(住宅密集地に関して緩和処置あり)。
外周り工事 門や塀など、外周りの工事がしてあるか。
駐車スペース ガレージ付きか、無ければそのスペースはあるか。スペースがあっても、道路幅・角地等により、車が入らない場合があるので注意が必要。
基礎コンクリート 地面からの高さは十分か。ヒビは入っていないか。
床下換気口 基礎コンクリート部分にあけてある換気口の数は、最低でも東西1箇所は必要とされています。また、その開口部には金属製のふたが付いているか。
屋根裏換気口 屋根裏には、湿気を防ぐための換気口が必要です。
土台 シロアリ対策はされているか。土台の木材に防腐剤が塗ってあるか。
外壁のモルタル モルタルはセメントを使っているため、セメントの収縮からくる小さなヒビは避けられないが、新築でこれが多すぎるときは要注意。
造成工事のチェックポイント

造成地の地盤の強さや工事の良し悪しは、素人目にはわからないものです。ですから、信頼できる業者を選んでおけば、これらの心配はまずないと言えますが、ご自分の目で確かめたいという方のために、一応の目安をご紹介させて頂きますと―――

地盤
埋め立て地の場合、元はどんな土地かを知ることでおよその見当をつけることができます。

例:田やため池等の跡地 ― もとは軟弱地盤(地盤改良の必要がある場合が多い)

切り土・盛り土
傾斜地を切り崩して宅地する場合、切り取った部分と盛り土した部分ができます。地盤は切り土をした方が固くしっかり としていると言えますが、盛り土の場合では、顛圧工事等がしっかり施工されていれば問題ないと言えるでしょう。

例:盛り土をした土地には不同沈下等が発生しやすい

擁癖・水抜き穴
石積みやコンクリートブロックはがっちり組まれていて、鉄筋が縦横にしっかり配筋されていなくてはなりません。また、水抜き穴・排水溝が適切に設けられていることも大切です。
排水溝
道路側のL字溝やU字溝を見て目地が整然と並び、凸凹がなければ、その造成地はしっかりとした工事の施工が行われていると考えてよいでしょう。U字溝に関しては、排水が水桝の方向に流れていることも大切です。

家の内部

普通「小部屋多数は使いにくい」と言います。部屋の正確な大きさや、それぞれの部屋の独立性などを、実際にそこに住む場合を想定しながら調べましょう。

項目 チェック内容
動線は北側に 居間などは、日当たりのいい位置に配置されているのが理想です。逆に廊下等の人が動く通路は、北側に置くのが設計の基本と言われています。
視覚だけに頼らずに 家具も何もないと部屋は広く見えます。どの部屋にどんな家具を配置するかは、家具のリストと照らし合わせて検討してみなければなりません。
玄関 玄関は家の顔ですから、明るく清潔感が要求されます。その上で、十分な広さを確保したいものです。また、入ったときの印象も大切です。ドアは堅牢で開閉がスムーズか?履物入の収納スペースは十分か?
一点に重心をかけてきしみがないかチェックします。階段まわりや建具まわりなどを重点的にチェックします。
遮音性 窓を閉めた状態で、外部の音が遮断されているかをチェックします。2階(3階)で少し乱暴に歩いてもらい、響き具合を確かめます。
建具 障子や襖、サッシ戸等の開閉がスムーズか?隙間は出来ていないか?
各接合部 天井の隅等の接合部に隙間が出来ていないか?床板は隙間なく接合されているか?幅木・額縁等に浮きはないか?
コンセント・
ガス栓
電気コンセントやスイッチ・ガス栓の位置と数を確認する。
スイッチの位置 床から120cm程度の高さに設置されているか?ドアの陰になっていないか?
配線 呼び鈴やインターホンが付いていないときは、そのための配線が用意されているかどうかをチェック。TVアンテナや電話導入線は大丈夫か?
吸・排気口 小型湯沸かし器やガステーブル使うキッチンでは必ず必要。
階段 きしまず、楽に昇降できるか?1段16cmの高さ、26cm以上の奥行きが必要です。曲がり階段の場合、幅が75cm以上確保されていないと、荷物の上げ下ろし不自由します。安全な手すりはしっかり取り付けられているか?
断熱材 断熱材を使用しているかどうか、点検口からチェックする。
バルコニー・
窓の手すり
腐食しない材質か?手摺の高さは110cm以上確保されているか?手すりの格子間隔は11cm以内かどうかチェックする。
収納スペース 部屋ごとに押し入れや天袋等の収納スペースの広さをチェックする。
採光・通気 採光・通気を人部屋ごとに確認。2階北側に部屋がある場合、その用途も考慮してチェックする。
建築現場でのチェック

新築一戸建て住宅の場合、建築現場までチェック出来ることはまれですが、物件建築中なら数回は見に行きたいものです。すでに完成している場合は、同じ業者の他の建築現場を見せてもらうこともひとつの方法です。

基本構造
コンクリートの基礎(布基礎)の最底部には、地盤を安定させるための割栗石を突き固め、布磯と土台は約3mの間隔でボルトを締め付けるのが標準的な基礎構造です。
補強材
建物のねじれや、横からの力を支えるための補強材としては次のような物があります。
筋交い(すじかい)
木造建築などで、地震・風などによる変形を防ぐため、骨組の間に斜めに入れる材料。柱と同じ幅で三分の一の厚さの物を使うのが普通です。
火打ち
水平面に対する補強材で、土台火打ち梁(はり)等があります。
鎹(かすがい)
鎹の他にもいろいろな補強材が使われます。たくさん使ってある方が良いと考えてよいでしょう。
モルタル壁
一週間ほど乾燥させて上塗りし、再び乾燥期間をおいてから吹き付け仕上げをします。乾燥期間が短いとひび割れの原因になります。

見落としがちな基本要素

ガスや水道・電気の設備が未整備の場合は、いつまでに整備されるのか、その工事費用は誰が負担するのかを確認する必要があります。

項目 チェック内容
電気 クーラーやパネルヒーターなど、100V以上の電気を使用する場所には、専用の分岐回路が必要です。
ガス 都市ガスの他に、プロパンの集中方式・個別プロパン等があります。
ガス設備 風呂釜や湯沸かし器が付いているときは、どのような機種が使われているかをチェックします。また、付いていない場合には、それらの設備を取り付けるだけのスペースは確保されているかを確認。
上水道 公共水道と給水塔による私設水道のどちらか?水圧は十分か?
排水設備 公共下水道管へ直接放流する方式なのか?分譲団地で集中浄化処理する方式なのか?それとも個別浄化槽による方式なのか?また、これらに関する利用料金や所有権もチェックする。
給湯設備 台所だけではなく、浴室などへも給湯できる大型湯沸かし器があると便利です。これらの物を後から設置する場合、配管だけでも準備されているかをチェックする。
冷暖房 配管設備が必要な場合があります。配管設備は、床下や天井裏等に隠されていれば煩わしくありません。

係りの人に確かめておきましょう

提携ローン
広告等にも記載されているはずですが、提携ローンはあるか?その金融機関はどこなのかを確認しておきましょう。また、金利は何%なのかも確認する必要があります。
私道負担
私道負担がある場合は、どういう負担になっているかを参考資料等で説明してもらいます。
設備・付帯工事
ある程度の造園工事やカーポートの工事、あるいは室内の照明器具や厨房セット・玄関インターホンは、どこまで価格の中に含まれているのかを確かめましょう。
追加工事
ピアノを置く場所の補強工事等は、その可否と費用を確認しておきます。
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